残業100時間って結構やってる人多い気がする。経験したからわかる長時間残業した理由

残業100時間って結構やってる人多い気がする。経験したからわかる長時間残業した理由

電通の100時間超えの残業が問題なって、月に残業100時間なんて普通じゃない、ブラックだといった声がTVやネットで聞こえますが、
私の感覚から言うと、割と100時間程度の残業をしている人っているように思う。
100時間とまでは行かなくても法律の規制があるらしい残業80時間程度なら、会社員の男性なら少なくないのはないでしょうか。

私は結婚前、そういう時期が一時ですがありました。
会社で22時に時計を見て「ああ、まだ22時だ。終電まで1時間以上もある」と普通に思っていた頃がありました。
そのとき一緒に働いていた人も「夜10時で、まだ時間あると思うとか、ヤバいよな。。。」とつぶやいていたっけ。

今思い出すと、その会社以前の派遣社員として勤めていたパソコンのサポートセンターでも、9時出社で22時過ぎまで働いていたことが数ヶ月ありました。

残業100時間って1日4,5時間残業でクリアしてしまう

18時が通常の終業時間として、そこから4時間残業すると22時終業。
そうすると、4時間×5日(月〜金)で1週間で20時間の残業。
それが4週続くと、20時間×4=80時間。
で、土曜日隔週で出勤したとして、月に2回出勤した土曜日も10時間働いたとすると、+20時間なんてあっという間。
残業100時間いってしまいます。

私だけが特別なんでしょうか?
まず、私以外で一番近しい人で言うと、主人が前勤めていた会社も、21時くらいまで会社にいるのが当然のような会社でした。
そこでは、21時でも帰る社員ははごくわずかで帰りづらかったと言ってます。

じゃあ、他の人は?
帰宅が22時超えることのあるパパって結構普通だったりするのでは?
長男を保育園に通わして私が会社に勤めていたころは、保育園のママ友達の旦那さんは、帰宅が子供が寝る頃か寝た後だと言う人がほとんどでした。
平日にパパの子育てや家事は期待できない、期待できる状態にないといった感じでした。(私もそうでした)
子供寝させてほっとした時に、パパが帰宅して、イライラーみたいな。。。

何が言いたいかとい言うと、世の中の中小企業(いや、大企業も?)ってほとんどブラックじゃないのか?!
月残業100時間は行かなくても、80時間行くのって割と普通じゃないのだろうか。。。

自分のせいだと思っていた

私が、正社員で働いていて一月の残業100時間の頃はこう思っていました。

  • 頼まれたことが出来ていないのだから、残業が当然
  • 私に技術力が無いから勉強しないといけない
  • 私の仕事が遅れると、次のフェーズに進めないから他の人に迷惑がかかってしまう
  • まわりもそんな早く帰ってる人なんていない。それに上司もまだ帰ってないし。

自分の力不足なだけで、まさか会社側に文句なんて言えないと思っていました。

でも、今ならもう少し突っ込んで考えられます。

あまりにもやり方がおかしいのではないか?
会社が?自分が?上司が?

きっと全部当てはまるかもしれません。

私も、技術が本当に無かった。
そして一番問題なのは、何がわからないこのか、ということさえわかってなかった。

多分当時1ケ月かかったことが、本来では1週間で出来るべきことだったと今では思います。
当時は、何がわからないか、今何をしなければならないのかということでさえ、ちゃんと把握できていなかった。
とりあえず言われることをやる。でもどうやってやるのか?その解決方法もわからない。。自分なりに頑張るけれど、頑張る方法が正しいのかもわからない。
今なら、なぜ、それを上司なり、わかる人にバンバン聞かなかったのだろうと思います。

「教えてもらうのではなく、自分で学んで覚える」というのがその頃の会社の方針のようだったこともあり、それを聞くのもはばかれた。
単に当時、その会社には育成する人が誰もいなかっただけなのかもしれません。

勤めていた会社には、当時私以外にはWEBデザイナー(私もWEBデザイナーなのか?という感じで)がいなくて、誰にもデザインやコーディングのことを聞くことができなかったし、どうやって自分で勉強するのかもわからなかった。
今ならそんなの「ググれ!」と言えるのですが、びっくりすることにネットで調べるということすらわかってなかった。それくらい右も左もわからない状況でした。。

よくやってたな。。

なんのための会社勤め?

会社員、サラリーマンのメリットは何だろう?に答えるとしたら、
「一人で仕事をしなくていい」「社内に助けを求められること」だと、フリーランスになった今では心底思います。

「今の私の力では無理です。どうやればいいですか?」「その期間では、無理です」という言葉が、言えなかった。

上記の話を聞くと、私がすごくマジメで上司の言う事をフンフン素直に聞く人物だったかと言うと、それは違って、
プログラマとして入社して2週間目で「私はプログラマには向いてないので、WEBデザイナーでお願いできますか」とか、「別案件で提案書の作成を社長から頼まれたんですが、今は無理なのでどうにかなりませんか」と上司に相談したこともあったり、はたまた正社員前の3ケ月の試用期間では絶対残業しないというかなりの図太い新人でした。。。。
(厄介な社員だったと思います)

それでも、残業100時間になった時期があったのは、やっぱり自分に非があると思えたので、頑張るしかなかった。
でも、その頑張り方が全然間違っていたと今では思います。

「私が失敗したら仕事が進まない」「私が抜けたら仕事が回らない」というなら、それはもう会社員ではなく「個人事業主」や「フリーランス」ですよね。

なので、会社員や組織に属しているのに、毎日数時間も残業しないといけない、有給が全く取れないなら、それに疑問を持たないのはおかしいと私は思います。(小池さんが言ってたな)
きれいごとなのかな?

100時間残業しないといけないなら、仕事の量が多すぎるのか納期が短すぎるのか、やり方がおかしいのか。
誰かが見極めなければならない。誰かとは上司に他ならないのだけど。

もちろん好きで仕事をもっとやりたい人もいる。
実際、私の実弟は仕事が好きで、平日は深夜に帰宅し、土日も喜んで自ら出社しているような人だ(広告代理店勤務です)。

そこまでするなら独立したらいいのにと思ったり…。
なので、残業=悪でも無いと思う。

もし自分の息子が大人になって、結婚したあとも毎日残業して家族との時間が無かったらと考えたら悲しすぎる

一人が抜けても回るようにしないといけないのが会社や組織。

変な話、大企業の社長が抜けても会社は存続しますよね。
数人の会社なら1人の役割が大きいけれど、それでも誰か辞めたら誰かを補うだけ。
すごく重要な仕事を任されて、たくさんの部下がいてもその会社を一歩出ると、その肩書きは一瞬でなくなります。

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私の父は団塊世代で、家事なんて男のするものではない、男は仕事をしゃにむに頑張れば良かった時代でした。  
今はどうでしょう。女性も働く人が多くなって(働かざるを得ない?)男性も育児、家事に協力しようという流れになっています。
今の子供たちが大人になる10年後はどうなってるだろう?

全業種のIT化が進んで、在宅勤務や副業アリの会社も多くなっているのは間違いなさそう。

必要以上に一人で背負い込む必要があったり、誰かに気を遣うためだけの残業だと感じたら、「おかしい」疑問を持って、声を上げられる環境であってほしいと願います。

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