給食の量が衝撃的だった姫路市の認定こども園問題について

保育園

テレビのニュースで見た、姫路の認定こども園について。

ニュースに映し出されたカレースプーン1杯分のおかずや、汁物とおかずを一緒に1つのお椀に入れた給食の写真を見ると、胸が痛かった。
保育士さんも規定より少なかったらしく、食事だけでなく十分な保育自体が出来ていたと思えない。

私の見たニュースでは伝えられなかったけど、一体どれくらいの期間こんな状態で運営されていたのだろう。

このニュースを見て、悲しい感情と共に、いろんな疑問が湧いた。

  • どうして、ここで働いていた保育士さんは、市なり行政なりに匿名でも声を上げられなかったのだろう
  • 調査が入った日は、市に報告せず保護者と直接契約していた22人は休ませたということだけど、親も定員を超えているのに、子どもを預けていることを了承していたのか?
  • この園には、2歳児クラスまでしかいなかったのかな?3歳児ともなると、給食がどんなものでどんな量なのか親に説明できるんじゃないか?

あるサイトで、10年前にここで働いていた保育士さんが、そこで働いていた10年前からお椀に、汁物とごはんを入れているというコメントを見つけた。
このコメントが本当だとしたら、10年以上も前からこんな状態だったとしたら、どうしてこれまで発覚しなかったのか。。。

そして、思いたくないけど、1つこういう保育園があるということは、日本全国どこかに、こういった普通では考えられない保育園もあるのかもしれない。多分氷山の一角でたまたま公にされただけ。

今の日本の働き方が現れている

このニュースには、今の日本のいろいろな問題が現れてるんじゃないだろうか。

ここに勤務している保育士が、外部に現状がおかしいと声を上げられなかったのは、辞めさせられるのが怖かったからか、園全体がそれが当たり前になりすぎていたのか。
それって、今の日本の会社にも言えることなんじゃないかな。
上司にもの言える会社はなかなか少ないだろうし、言うことで自分が不利益になるくらいなら蓋してしまおうとなる。

共働きが多くなって、少子化なのに保育園に入れず、どうにかして入れる園がここだけだったとか、それを受け入れた園とか。
働きたい人が頼れるところが、保育園しか無いというのも問題なんじゃないか。
そもそも、どうしてそこまでして働かないといけなくなってしまったのか(肯定的に働きたい人ももちろん多いと思うけど)。

もし、幼稚園に入れる年齢くらいまでは仕事せず、ブランクが数年あっても納得のいく報酬がもらえるお仕事が見つかるというなら、そこまでして働こうという母親は少ないかもしれない。
でも、現状はそうじゃないから、0歳児から預けないといけなかったり、育休明けたら絶対復帰しなきゃ!といいう感じになっている人も多いのだろう。

問われる働き方

「働き方」がもっと変わらなくちゃ基本的なことは何も変わらない気がする。

ちょっと話は逸れてしまうけど、そもそも、私の親世代(団塊の世代、65歳くらい)の時代って、兄弟5人とかが珍しくなくて(私の実父は7人兄弟、実母は3人兄弟、義理の父は4人兄弟、義理の母は6人兄弟)、
今団塊の世代のそのまた親(80歳くらい?)が、働くために子ども保育園にあずけないといけないとか、お金がかかるから子どもは作らないとかは、ならなかったと思う。

今とは時代が違うから簡単に比較は出来ないけれど、今みたいに父親がほとんど平日は仕事で家にはいなくて、母親が育児家事を一手に担う必要がなかっただろうし、みんながみんな大学に行かなくても仕事に就けたり今みたいにお金がかからなかったのかもしれない。

今よくニュースになるような異常な残業や無理なノルマやタスクも、上司や会社に相談できず自分で抱え込んで解決してしまおうというのも、ここを辞めたら次が無いと思うから、不満を抱えながらも流されてしまうのかもしれない。
今回問題になっている園の保育士さんが外に声を上げられなかったのも、そういう意味で流されてしまっていたのだろうか。。
(保育士には次の仕事がたくさんあるように思うけれど、本当のところどうなんだろう。。。)

まとまりの無い文章ですが、この保育園のニュースを見て、いろいろなことが頭に巡りました。

—–

子ども認定園とか、認可園、無認可園、どんな名称でも関係なく、子どもをあずかる場所は、先生の数や食事の内容は最低限のガイドラインを守れるようにして欲しい。
子どもをあずかる場所は、公の機関の突然の抜き打ちチェックとか2ケ月に1度でも出来ないのかな。
そういう民間の会社が出来てもいいと思う。
(覆面調査員のお仕事があるけれど、飲食店や保険屋さん、美容院、いろいろな店がそういうのを利用している。私も飲食店で覆面調査員をしたことがある)

いつ、誰が調査員として来るかわからないから、そこで働くスタッフのサービスや質もおのずと上がるので、調査を受ける側にもメリットが多いよう。
飲食店と保育園を同系列には並べられないけど、いつかわからないけど、必ずチェックしにくる第三者機関があったら、保育の現場はもっと良くなるんじゃないか

無認可園には、外遊びが基本的には無い園も聞いたりするし、遊ばせる代わりにテレビを見せる園もあると聞いたことがある。
給食のメニューもそれでいいの?というところもあった。
(無認可園全てが悪いということではもちろんありません。)
保育園は認可園が無理なら無認可しか無い?いいえ、認証保育園、指定保育園というものもあることをご存知ですか?

認可園でも、噂話の範疇だけど、びっくりするような風習を聞くことがある。

園長のやり方が全てだろうと思うので、実際に見学したりそこで働く園長や保育士さんに不安なこととか、前もって自分の目で確認して納得しあずけないといけないと思う。

こう書くと、疑いの目を持ちながら保育園をチェックして欲しいというのは、私の意図することではないので、最後に書いておくと、ほとんどの保育士さんが子どもが好きで、丁寧に子どもを見てくれている人が圧倒的に多いと感じている。

これまで、長男次男を保育園にあずけて、私がもし子どもたったら、こんな人に先生になってもらいたいなと思える人に何人もお世話になった。
保育士さん自身も「安心して子どもを見ることに専念できる」環境づくりも大切だと思う。

上に書いたような、「保育の現場をチェックする第三者機関」みたいな民間の会社も役立つかもしれないな。

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