副業解禁。会社にいる時間=労働時間ではなくなったらどうなる?

スポンサーリンク

最近よく聞く副業解禁

ソフトバンクが副業解禁になるそうです。

ここ数年の働き方改革も影響してからか、副業がOKな会社は増えているようですが、大企業の副業解禁はまだ珍しいよう。

この勢いで、副業解禁の会社が増えてくるのは、そう遠くない未来のように思えます。

本当なら、自分の勤めている会社内で自分の描く起業プランが採用されて、お金も会社が出してくれて・・・というのが、一番理想なのだろうけど、ソフトバンククラスでも「社内起業不発」なんですね。

あくまで私の憶測ですが、社内にいたら、社内の仕事がもちろんあるし、その仕事をしながら、さらに最近は働き方改革で、残業はしてはいけないというので、「超隙間時間」でしか社内起業はできないんじゃないだろうか。
そんな隙間時間で、1つのサービスを軌道に乗せるのなんて、至難の技なのは想像できる。
リソースが足りないからといって、本業のある社内の人を就業時間中に「社内起業」に巻き込むのも、ちょっと無理がありそう。

なので、ソフトバンクは社外での副業解禁に踏み切ったのかもしれない。
もしかしたら、社内起業の大変さを知った優秀な社員さんが、社内で無理するより、こっそり定時に帰宅した就業後に、自分で副業で起業しよう、っていう人が多くて(あくまで憶測)、それを会社に内緒じゃなく、きちんと報告しておいて下さいねっていう社員の副業を管理するための、今回の「副業解禁」なのかもしれない。

—–

副業解禁と言えば、イメージがいい気はするけど

副業解禁ってなると、すごく自由な感じがして良いイメージがあるんだけど、手放しで喜んでいられない気がする。

確かにそう。

副業解禁ということは、「1つの会社が、定年まで必ずやあなたの面倒を見る」という昭和な価値観との決別、だろう。

定年さえ何歳になるかこの先わからない。

私の知人の話になるけれど、公務員の人(50代半ばの人)が、定年が60歳だから、あと5年頑張ろうと思って働いていたが、定年が65歳に引き上げられることが先日決定したらしい。
定年まであと5年が、突然ある日、あと10年に変更される。
いろいろと取り決めを変えるのが面倒そうな公務員でそうなのだから、一般の会社となると、良くも悪くももっと臨機応変に変わっていくのかもしれない。

時間報酬じゃなくなる

話は戻して、副業解禁にはじまって、残業はナシ、働く場所はリモートワークOKとかになってくると、もう完全に、

在社時間=労働時間

ではなくなってくる。

毎月決まった金額が振り込まれるのではなくて、成果報酬とか、やった仕事に見合った給料になってくるんじゃないか。
会社員だから、毎月この金額だけ保証される、っていう金額がかなり少なくなって(固定給)、あとは歩合的な。。。

毎月やることが決まっているような事務的な仕事はAIに取って変わられて、自分で仕事を創造できないような人は報酬が低くなってくるという話も、最近よく聞く話だ。

成果報酬にした方が、実は生きやすいのでは?

こう書くと、会社員なのに歩合制なんて、毎月の安定した給料がなくなるなんて、悲惨な社会じゃないか、と思いそうだけど、私はそうは思わなくて、むしろ、今の女性の働き方とか、少子化問題、男性の育休の取得とか、保育所の待機児童問題とかも、クリアになるんじゃないかと考える。

  • 勤続年数、このくらいの人には、これくらいの決まったお給料が支払われる
  • 管理職には、これくらいの決まったお給料が支払われる

じゃなくて、

  • この仕事をして、このくらい成果を出した人には、この報酬が支払われる
  • このプロジェクトをまとめたリーダーには、この報酬が支払われる

という風に、完全に仕事の内容、成果で報酬を支払える仕組みを作れたら、いろいろな問題がクリアになりそう。

例えば女の人が産後復帰するのに、保育園が空きがなくて焦るのは、その会社で一刻も早く一生働きたいんじゃなくて、単に、お給料の安定した仕事を失いたくないから。だってその会社を辞めると、子持ちで同じ給料で雇ってくれる会社はそうないから。

女性の本音は、仕事を育児で数年休んでも、子どもが大きくなって落ち着いた時、子どもを有む前くらいと同じ報酬をもらえる仕事があれば、子どもが小さい時くらい休職したい人だっている。
もしくは、子どもが大きくなるまでは、給料減ってもパートタイムで、子どもが小学校高学年になったら、バリバリ働くから当時の報酬で雇ってもらえる保証があったら、今ほど待機児童問題は根深くならない気がする。

男性の育児休暇の取得も、管理職への昇進とか、自分の担当のプロジェクトとか気になるから取れないわけで、プロジェクトごとに取りまとめるリーダー(管理職)がその都度変わるような職場なら、例えば、「この3ケ月、育休取得予定だから、僕外しておいて」と言っておいたら、誰にも迷惑はかけないだろう(現実はそう簡単じゃないかもしれないけど、育休の彼の代わりに頑張った同僚が、その期間報酬アップしたら、誰も文句言わないはず)。
子育て落ち着いたときには、リーダーになれる仕事をしたら、その分報酬をもらう。

少子化問題も、ひとえにパパもママも共働きで疲れてるし、この会社が無くなったら行き場が無いから、子どもを多くするのは心配、と考えている人も
多い気がする。
あとは、パパが平日は朝から夜遅くまで家にいないのに、もう一人とか、イチから無理とか。

戦後にはじまったサラリーマンという形態。
1つの会社から支払われる固定給にとらわれるから、余計に自分たちの首を閉めてしまっている気がする。

やった分だけ、きちんと支払われたら、もっと仕事を頑張りたくなるはず。

予定の仕事早めに終わったけど、終わったと言ったら、次の仕事を頼まれるから、ちょっとの間黙ってのんびりしとこー、っていうのは誰しもあるよね(笑)。

最近、若い人でも独立する人が多いのは、とうに会社が定年まで面倒を見てくれるなんて思っていなくて、独立したらやった分だけ、きちんと報酬が支払われるという現実があるからだと思う。
会社員でめっちゃ頑張って会社に貢献しても、翌年の年収が1.5倍とかにはならない。会社側も長い目で見ないといけないから、すぐ上げられない現実もわかる。

副業解禁、もしあなたの会社がそうなったら、何をしたいですか?

おすすめの記事

少し前に、こんな記事も書いていた。

スポンサーリンク

気軽にフォローしてください♪