夫婦で起業して2年。夫婦での開業のメリット・デメリットを5つずつ考えてみた

「夫婦で起業」という言葉で検索してこのブログにたどり着く方が何人かいらっしゃるようなので、「夫婦で起業して感じたメリット・デメリット」について書いてみます。

起業3年目の時に書いた記事はこちら

夫婦で起業してもうすぐ3年。コネもなく営業せず、家族4人で生活できている5つの理由




私たち夫婦は、簡単に言うと、ホームページを作る仕事をしています。役割は私がデザイナー、プランナーで、夫がSE、営業です。

元々、夫婦で起業しようなんてはじめは思っていなくて、私が長男の幼稚園入園時期を機に、自宅で仕事ができる方法は無いかと模索し、結果、WEBシステム開発の会社員からフリーランスに移行しました。
つまり、私だけでまずは独立しました。
独立と言ったら聞こえはいいですが、週に何日か息子が幼稚園に行っている間の4時間程度で自宅でお仕事をする感じなので、家族を養えるまでは稼いでいなかったし働いていませんでした。

私が独立したワケはこちらからどうぞ。

で、そんな感じでフリーランスで2年ほど経たったころ、仕事を受注して納品までの流れを何度となく繰り返して行くと、「もしかしたら、プログラマーの夫と一緒に仕事をできるかもしれない」と思い始めました(何度か仕事を手伝ってもらったこともあり)。

第二子の出産時期にも重なり、子供が小さい頃は夫にも子供との時間を取って欲しいというのと、もともと独立して事業したいという気持ちが夫にあったのも知っていたので、このタイミングしか無い!と夫も10年近く働いた会社を退職することにしました。

一家の大黒柱である旦那が、長年勤めた会社を辞めるのは、普通なら「ありえない!」となるかもしれないのですが、私の場合、産後うつならぬ産後ハイも相まって、やるなら早いことに越したことは無い、やりたいならやったらいいやん!という考えで、特に私は反対しませんでした。
逆に一つの会社にとずっと居続ける方が、本気で心配を感じていたのも事実です。(夫の場合という意味で)。

超高齢化社会で「定年」もなくなりそうだし、間違いなく年功序列も破綻するだろう日本で、一つの会社だけに収入を頼っているのは危険な気がしました。

最近、副業や在宅勤務をOKする大企業も増えているのも、上記の事からだと思ったりします。

とても読まれているらしいブログでこんなのもありました。

日本はもう「普通の国」だから、安定した職場に居続けると、本当にマズいかも。
※タイトル途中で変えられたようです。今は「安定した会社にいると「成果を出す能力」が鈍り、後で困る」というタイトル。私が読んだ時は上記のタイトルでした。

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で、前置きが長くなりましたが、夫婦で正式に独立して2年目に入ったので、はじめは「二人で家で仕事してるー!」という、その状況自体にハイになってるだけの時期も終わり、今感じる「夫婦で開業のメリット・デメリット」をそれぞれ5つずつあげたいと思います。

夫婦で開業のメリット5つ

1.家族との時間が増える

これに尽きます。基本的に自宅のPCで作業するWEB制作。長男が15時過ぎに学校から帰ってきて夫婦で「おかえり〜」と言えます。
晩ご飯も家族全員で食べられる。(支度中にちょっと子供を見てもらえたり、食べさせてもらえるのは大きい)

2.スケジュールが調整できるので、子供のイベントや習い事に夫婦とも合わせられる

平日の参観日は打ち合わせが入らない場合は、とりあえず夫も行きます。が、ほとんど母親ばかりの中、ちょっと居心地が悪いようです。

3.夫婦で仕事のやりとりをするので、気を遣わない

これやって欲しいけど、ちょっと言いづらい。。というのが無いです。でもお願いごとは下から言うようになんとなくしています。

4.気軽に相談、確認できる

ほとんどの人が1人でフリーランス・独立されると思うのですが、1人だとどうしても煮詰まることもあるし、相談するにも技術的なことはまだしも、ちょっとした仕事の事をすぐに話せるのは大きいと思います。
「納期被ってるけど大丈夫やろか」とか「打ち合わせでこれだけは確認しといて」とか、たまにはちょっとしたグチも言い合えるのは夫婦ならではだと思います。

2人なので相談、確認が行えるので、デザインの確認やメールの書き方1つにしても、「こうだろう」と思っても実は全く違った見方を夫がすることもあるので、たかが2人、されど2人だと感じます。

5.楽しいと思えることを夫婦で仕事に出来ているので、変なストレスを感じない

嫌いな仕事をわざわざ独立してまですることは無いので、大変な事ももちろんありますが、基本的には2人で楽しく仕事をしているという充実感があります。

【番外編】夫の家事スキルが上がる

妻の仕事量が増えると、おのずと夫の家事量が増え、夫の家事力が鍛えられる気がします。
でも、最近ではやっぱりご飯は私が作るし、その間に次男の送迎を夫に頼むとか、前日に夜中まで仕事していない方が朝起きてご飯の準備するなど、出来る事をそれぞれがするパターンに落ち着いています。

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夫婦で開業のデメリット5つ

1.安定しているのかどうか、先がまったくわからない。

これに尽きます。
安定ってそもそも何かわかりませんが、固定収入に慣れてきたサラリーマンにとっては半年後、1年後の収入がどれくらい見込めるのかわからないのはドキドキします。。(笑)
ただ、会社員時代は、どれだけ仕事をこなしても、半年後も1年後、もしかしたら数年後も、さほど収入が変わらないことを考えると、それよりは良いのかとも思います。
自営業はやった分だけ報酬に現れるので、頑張りがいが会社員時代より圧倒的にあります。

2.夫婦間でやりとりするので、遠慮無く言いたい事を言い過ぎる

言いたい事をそのまま、まさに歯に衣着せずに言い合うので、「ムキーー!」となることがあります。夫婦内炎上ですね。
ただ、接客業じゃないのでそんな姿をお客様に見られないのが助かります。

3.平日と休みの境目が無い

曜日感覚がなくなります。子供の学校有る無しで、曜日感覚を保っている感じです。
ただ、小学校ってよく昼過ぎに帰ってくることも多く、そうなると、なんだか休みモードな気持ちになってしまう時があります。

4.どちらかが忙しい時、片方がのんびりしているとイライラしてしまう

これはほとんど「私が忙しい時」「夫がのんびりしている」時に当てはまります。
ちょっとした家事をして欲しいのに、言わないとやってくれない、頼んでも後回しにされると、本当にイライラします。。
夫が会社員のときは、圧倒的に私が家にいる時間が長かったので家事を頼むことも今ほど無かったのですが、「できる状況なのにしてくれない」のに甚だイライラしてしまいます。

5.家のまわりを夫が平日私服でウロウロしているのが心配されないか

半分冗談ですが、独立当初はちょっと気にしたみたいで、最近はフリーランスという働き方を選ぶ人が増えているとはいえ、まだまだ少数派。

なんとなく平日昼間に家の周りをウロウロしにくいようでした(ウロウロってそんなにしませんが。笑)。

【番外編】意外に忙しく、のんびり平日に買い物とかなかなか出来ない

自宅で仕事だと、平日に動けるからいいね〜と時々言われますが、案外仕事だけで平日は終わります。(ちょっとしたの食料の買い出しは保育園の送迎ついでに頼めますが)

デメリット5つについては、結構頑張ってあげました。
収入の安定さえ見込めれば、メリットしか無いように思います。そりゃそうか。

「旦那とずっと一緒なのが信じられない」という人もいるかと思いますが、それぞれ干渉せず好きなようにやっているのと、仕事部屋も別(私はリビングですが)で、うちの場合は全然気になりません。

老後、旦那が退職して、急に四六時中一緒になって、しんどい思いをするというのは親世代で聞きますが、その練習にもなったりしているのかも。 

週に2.3回ほどは、打ち合わせや用事でどちらかが家にいない時間もあるので、実際24時間顔を付き合わせることも無く、仕事の対応が必要なときにすぐに声をかけられ、レスポンスが即時返ってるのは、結果、お客様にも喜んでもらえるし、夫婦で起業のメリットだと感じます。

最近ではフリーランスの方がよく使う、「コワーキングスペース」での仕事という選択肢もあるので、家で仕事をするのがイヤになったら、ノートPC持って出かけたら良いと思っています。

子供に手がかからなくなる数年後、私がこのブログを読んでどう思っているのかちょっと楽しみだったりします。

(もう、いやー!ってなってませんように)

「夫婦で起業」について下記の記事もどうぞ

2018年、会社を設立しました!
夫も独立してからおよそ3年。

【ご報告】株式会社を設立しました

リクルート社の起業を応援する雑誌「アントレ」の取材を受け「夫婦で起業」のページに掲載されています。

リクルート社の独立情報誌「アントレ」で夫婦で掲載して頂きました

【夫婦で独立・開業】どんな仕事があるか調べてみた

会社員たっだ夫婦がフリーランスで独立するまでの経緯をお伝えします

夫婦で起業し3年目になったので、改めて書いてみました↓

夫婦で起業して3年。夫婦での開業のメリットを5つ考えてみた

夫婦で起業してもうすぐ3年。コネもなく営業せず、家族4人で生活できている5つの理由

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